こけし

亀井昭伍コレクションより

「古作こけし名品展」

(令和2年度)

開催期間

2020年10月20日(火) - 2021年01月17日(日)

伝統こけしの世界では、昭和10年代までに(第二次世界大戦以前)作られたものを、「古作こけし」と呼び、残る数も少ないことから希少な逸品として大切にしています。

古作こけしは、長い年月の中で生き残ってきた作品だからでしょうか、一つ一つが力強い生命力を宿しています。パワーがあったから残ったとも言えますでしょうか。何かを訴えているようです。

東北で生まれて東北で育まれてきた伝統こけし。こけしには古き日本の心が宿るとも言われています。多くの人々が、その魅力に魅かれてしまう所以でありましょう。今や外国にも愛好家が増えています。

古来より、東北というところはいったいどういう場所なのでしょうか。縄文以来の風土を色濃く残し、誰もが厳しい自然に対峙し、踏ん張り生きてきたところ、古き日本のこころを今日まで残し、伝える地域であるといえるでしょう。だからこそ、多くの人々がこの「みちのく・道の奥」に何かを希求しようとしてきたのかもしれません。

揺れ動く時代、変わりゆく今こそ、東北で生きてきた人々の心がつまった「古作こけし」に触れて頂ければ幸いです。

掲載 2020年10月19日

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