絵画
カメイコレクションにみる
日本洋画のながれ
- 開催期間
2024年07月31日(水) - 2024年11月10日(日)
浅井 忠 《農家風景》1887年頃
日本の洋画は、江戸時代末に西洋の絵画を手本としてはじまりました。
明治に入り、本格的に歩み出そうとしていた時に、急速な欧化主義への反動から日本の伝統的なものを重んじようとする動きが高まり、洋画も展覧会や美術学校から締め出されてしまいました。
作家たちは、ある者は写生旅行を繰り返し、ある者は渡欧して新鮮な芸術動向に触れながら雌伏の時を過ごし、真の日本人の感性による洋画の姿を模索していました。
受難の時期を越え、黎明期を支えた作家たちは自ら筆を揮う一方で、美術団体や学校などで後進の指導にあたり、教え子たちは時に反発しながらも、その精神と技術を受け継ぎ、日本洋画の発展を担っていきました。
日本の近・現代の具象画を中心としている「カメイコレクション」を通して、日本洋画の作家たちの系譜をたどります。
◆展示作家◆
浅井 忠 藤島 武二 岡田三郎助
満谷国四郎 和田 英作 坂本繁二郎
金山 平三 萬 鉄五郎 川島理一郎
藤田 嗣治 小出 楢重 梅原龍三郎
安井曾太郎 大久保作次郎 中川 一政
里見 勝蔵 鈴木信太郎 高畠達四郎
中村 研一 椿 貞雄 中野 和高
林 武 前田 寛治 小山 敬三
東郷 青児 佐伯 祐三 田崎 廣助
野口弥太郎 荻須 高徳 向井 潤吉
鳥海 青児 小磯 良平 三岸好太郎
田村 一男 樋口 加六 三岸 節子
杉村 惇 糸園和三郎 香月 泰男
松田 正平
藤島武二《岩と波(潮岬)》1931年
岡田三郎助《婦人像》1904年頃
満谷国四郎《甘露寺》1924年