こけし
カメイコレクションより
「東北の伝統こけし」
(2025年度)
- 開催期間
2025年12月09日(火) - 2026年03月08日(日)

佐藤 丑蔵 佐藤 哲郎
こけしは東北で生まれ、東北の大地で育まれて、今なお作り続けられている大切な郷土の宝物というべき民芸品です。
親から子どもへ、また師から弟子へと、その技術、型、そして精神が受け継がれており、創作こけしと区別して、伝統こけしと呼ばれています。
こけしとは、木地師により、轆轤(ロクロ)という工具で作られた木製の人形です。円筒形の胴に、球形の頭という格好をしています。
いつどこで生まれたのか、その成り立ちについては不明ではありますが、今から200年前の江戸時代末期の文化・文政期(1804年~1830年)頃に作られたと言われています。長い年月の間には、廃れそうになった時期もありましたが、工人の皆さまのご尽力と、それを愛好する人々の支えにより、この文化が継承されてきました。
この度の展覧会では、昭和20年代以降から現在までに製作された各系統の工人さんの様々な作品を一堂に並べます。伝統を受け継ぎながら、その時代時代に生きる作者の個性をご覧ください。
佐藤 きく
瀬谷 重治
掲載 2025年12月04日