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こけし特別展「絵はがきで知る こけしの郷のむかし」

今回の特別展では、岡戸正憲氏による、こけし産地の明治から昭和初期にかけての絵はがきと古布、古こけしのコレクションを展示しております。

現在の各地の写真撮影及び絵はがきの選定につきましては庄子勝徳さんに、協賛として書肆ひやねの比屋根英夫氏にご尽力いただきました。

 

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 本展は、こけしなどの木地製品の産地とされている、東北地方の温泉地の明治後期から昭和初期にかけての絵はがきを主としてご覧いただくものです。

 絵はがきからは、各々の風景、土地建物などの変遷がみてとれますが、そこに映る人々の背後の時空には固有の文明が浮遊しているように思えます。

 東北の多くは、寒冷の山間地という条件のもと、その厳しい自然と共存するなかで独特の手工芸を生んできました。

 布、漆器、こけしなどもその一片で、今は用を終え、年月を経て、まっ黒になり、ボロボロになってはいるものの、そのなかにはある種の精神性、気品さえも醸し出すものもあります。

 東北地方がこれからの新たな時代に向かうなかで、こうした先人の文明、文化が、何らかの指針としてかえりみられるようなことがあれば、至上の喜びです。

                                              岡戸 正憲   

 

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  著者・発行者  岡戸正憲

  定価2,000円(税込)

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       表 紙                     見開き(一部) 

 

掲載 2011年06月27日

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