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高橋五郎コレクションより「東北の古人形の美 -こけし誕生の背景をたどる -」
マンドリニストという音楽家である高橋五郎氏は、同時に、こけし研究家であり、さらに東北屈指の郷土玩具蒐集家でもあります。演奏会への出演や後進の指導など多忙な日々を送るかたわら、長年にわたって東北地方の郷土玩具の蒐集と研究に力を注いで来られたました。
高橋氏は、仙台市の閑静な住宅地に、蒐集した郷土玩具を陳列している「仙臺こけし洞」をかまえ、貴重なコレクションを公開しています。訪れた方々は、すばらしい古人形の世界に浸り、感動し、そして満たされた気持ちでいっぱいになるといいます。
このたび、その数あるコレクションの中から、江戸時代に創られた「堤人形」、「花巻人形」、「相良人形」、「三春の張り子人形」などをお借りして展示いたします。東北の誇る伝統こけしは、こられの古人形の影響を多分に受けて誕生したと考えられております。
高橋五郎氏秘蔵の品々を、どうぞご堪能ください。
左:堤人形「夕涼み」
右:堤人形「曲 馬」
左:相良人形「道行き」
右:三春人形「石 橋」
新発見の鳴子系こけし
掲載 2012年03月13日