絵画

カメイコレクション展 Ⅲ期

(令和3年度)

開催期間

2021年11月30日(火) - 2022年02月27日(日)

塗師祥一郎《待春》1997年

「カメイコレクション」は、カメイ株式会社が長年にわたって収集してきた絵画、彫刻のコレクションです。
1994年9月に当館が開館した折に寄贈、寄託を受け、広く皆さまに公開することとなりました。

近、現代の日本美術を代表する作家の作品を中心に、20世紀初頭の絵画運動で活躍し、日本人作家たちにも大きな影響を与えたモーリス・ド・ヴラマンクの作品、東北ゆかりの作家や現在、活躍中の作家の作品を展示しております。

今期は人の暮らしの温もりを感じさせる雪景色を描いた塗師祥一郎の作品を特集いたします。

特集『塗師祥一郎・雪景の美』

塗師祥一郎(1932-2016年)

石川県小松市に生まれる。誕生間もなく陶芸家だった父の仕事のため埼玉県大宮市(現・さいたま市)に転居するが、戦中、小松市に疎開。1947年北国現代美術展での受賞をきっかけに画家を志す。金沢美術工芸短期大学在学中の1951年日展に初入選。卒業後、大宮市に戻り、小絲源太郎に師事。1967年のヨーロッパ巡遊をきっかけに日本の風景美を探求し描くことの意義を確認。1960年代後半から東北や北陸の雪景を描き、「待春の雪景色の名手」として評価を高めていく。1971年日展で《村》が特選受賞。1997年日展で《山村》が文部大臣賞受賞。2003年《春を待つ山間》で日本芸術院賞を受賞し、日本芸術院会員となる。雪景色に美を求め生涯のテーマとして描き続けた。

 

◆展示作家◆

金山 平三  梅原龍三郎  佐伯 祐三

萬 鉄五郎  菅野  廉  荻須 高徳

藤田 嗣治  椿  貞雄  三岸好太郎

小出 楢重  小山 敬三  杉村  惇

塗師祥一郎  小倉 遊亀  能島 和明

石踊 達哉 モーリス・ド・ヴラマンク ポール・アイズピリ

 

塗師祥一郎《雪景夕映》1998年

塗師祥一郎《木立ち》1991年

小出楢重《佛蘭西人形図》1930年

杉村 惇《柘 榴》1984年

掲載 2021年11月19日

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